第37話
「もういい…か」
私の発言にの小声で返答する桜井さんにハッと我に返る。
「すみません!私…」
「いや。元々こんな提案した俺が悪いんだし、謝らなくていい」
少しだけ寂しそうな顔をする桜井さんに胸が傷んだ。
「食べよう。せっかくのご飯冷めてしまう」
「はい…」
近くなった気がした距離が、また少し遠くなった気がした。
ご飯も食べ終わり、片付けようとしたら桜井さんに止められてお風呂に入る。
「はー…」
バカだ、こんなに良くして貰っといて自分で契約彼女了承したのに…。
自分勝手な事ばかり言って、桜井さんを、傷つけた。
ボーッとしたままお風呂から出て桜井さんを呼びに行く。
「桜井さん、先にお風呂ありがとうございました…」
「お、出たのか。食後のデザートどう?」
テーブルに置かれたのは、プリンとアイスとフルーツが乗っていてプリンアラモードだ。
「どうしたんですか?これ…」
「俺が作った。って言っても元々出来てるのを乗せているだけだけど。
茉佑、こういうの好きだろ?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます