第37話

「もういい…か」


私の発言にの小声で返答する桜井さんにハッと我に返る。


「すみません!私…」


「いや。元々こんな提案した俺が悪いんだし、謝らなくていい」


少しだけ寂しそうな顔をする桜井さんに胸が傷んだ。


「食べよう。せっかくのご飯冷めてしまう」


「はい…」


近くなった気がした距離が、また少し遠くなった気がした。



ご飯も食べ終わり、片付けようとしたら桜井さんに止められてお風呂に入る。


「はー…」


バカだ、こんなに良くして貰っといて自分で契約彼女了承したのに…。


自分勝手な事ばかり言って、桜井さんを、傷つけた。


ボーッとしたままお風呂から出て桜井さんを呼びに行く。


「桜井さん、先にお風呂ありがとうございました…」


「お、出たのか。食後のデザートどう?」


テーブルに置かれたのは、プリンとアイスとフルーツが乗っていてプリンアラモードだ。


「どうしたんですか?これ…」


「俺が作った。って言っても元々出来てるのを乗せているだけだけど。


茉佑、こういうの好きだろ?」

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