第36話
「はい。っても俺が作ったわけじゃないけど」
「いえ、ありがとうございます」
テーブルに置かれたカレーとサラダを見て少しホッとする。
「貧血大丈夫か?」
「え!?はい!もうすっかり落ち着きました」
貧血なんて嘘なんだけど…。
もうこの際このまま貫こう!
「あのさ、今度の日曜日付き合って欲しいんだけど平気?」
「もちろんです。何処に?」
「父親の所。会ってくれるみたいだから茉佑と付き合っているからアリサとは結婚出来ないことを言いに行きたい。だから一緒にに来て欲しい」
「…わかりました」
「もちろん時給はきっちり払うから」
そう言うとカレーを食べ始める桜井さん。
「時給は…いらないです」
「へ?」
「だって十分すぎるぐらい、良くしてもらっているので…家賃だって払ってないし、ご飯とか掃除したら給料出してくれるし、食費も出してくれてるし…もういいです!」
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