第24話

「このアイスはご褒美な」


「ありがとうございます」


「安上がりだな」


「良いんですよー!

今度は焼肉でお願いします」


「調子に乗るなっ」


休みの日にスーパーでこんな他愛もない会話をしながらお買い物って、いいな。


本当の恋人みたいで


「つーか、早く帰ろ。腹減った」


「そうですね!頑張って作ります」


お会計を済ませて、家に戻り私はすぐに台所を借りてご飯の支度をする。


その間に桜井さんは、お風呂掃除を済ませてくれた。


「風呂掃除終わったー」


「ありがとうございます!あと、ハンバーグ焼くだけで終わります」


「手際いいな」


私の隣に立つ桜井さんは、サラダに乗せたトマトをつまみ食いする。


「あ、ダメですよ」


「良いじゃん。なんか食べたくなった」


何それ!可愛すぎでしょ!!


ハンバーグを捏ねて形にして油を引いたフライパンに乗せながら1人頭の中でツッコむ。

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