第18話
「あの、そろそろ夕飯の支度をしたいんですけど何か食べたいものって」
「あー…食べたいものね。
それよりも」
桜井さんが頭を掻きながら冷蔵庫を開けるとその瞬間私の頭は?だけが浮かぶ。
「俺、基本的に外食だから冷蔵庫何もないけど」
飲み物しか入っていない冷蔵庫。
有り得ない現状に驚いた私は野菜室や冷凍庫を開ける。
「本当に何もない…」
「だからそう言っているだろ」
「とりあえず!私は毎日外食は出来ないので」
「俺が出すって」
「そんなのいい訳ないですよね!!
私がいる間は家事炊事はやらせていただきます!」
私の勢いに圧倒された桜井さんは、こくりと頷く。
「とりあえずスーパーに行ってきます!ここから近いのはどこですか?」
「あー…じゃあ俺も行くよ」
自室に戻って薄い上着を羽織る桜井さんの後ろを追いかけて家を出る。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます