1.期間限定

第10話

あの急な提案から1週間、私ははというと…


「桜井さん、本当にすみません。

落ち着いたら出ていくので…」


「気にするな。そっちの部屋使ってないから自由に使え」


「ありがとうございます」


私は結局、桜井さんの提案をのむことにしたのだ。


与えられた部屋に行くと、あまりの広さに唖然とする。


「リビングが私の住んでいたアパートより広い…桜井さんって何者??」


持ってきた荷物や運ばれてきたダンボールを開けて少しずつ片付けていく。


「久保。落ち着いたら昼飯食べに行かないか?」


「あ、はい!」

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