第77話

しばらく布団の中にいて、目覚ましが鳴り起き上がり顔を洗い着替える。


昨日朝用にと買ったパンとヨーグルトを食べて引越し業者を待つ。


時間通りに引越し業者が来て、ダンボールを渡し終える。


その後すぐに光輝のご両親が荷物を引き取りにいらっしゃった。


「凪咲ちゃん、お久しぶりね…」


光輝のお母様とお父様は光輝と似ている圭さんを見て目をぱちぱちさせる。

それは無理もない。だって本当に似ているから…


「すみません、こちらは私が今お付き合いさせていただいてる百瀬圭さんです」


「初めまして…」


圭さんが挨拶するとお母様に手を握られる。


「凪咲ちゃんの事、お願いね。

本当に優しい子だから」


「は、はい」


「お母様…」


荷物の受け渡しを終え、私達も家を出ることに。


私は中を見渡すように家のドアをゆっくり閉める。




「…ありがとう。バイバイ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る