第68話
翌日日曜日は、圭さんの家でお家デート中。
昨日の出来事を話した。
「そっか。ご両親も安心したんじゃねーの?
凪咲が元気そうで」
「そうかも」
「出会った時は情緒不安定そうだったしな」
ククッと笑う圭さんに口を膨らませて怒る。
「そんな事ないもん!」
「はいはい、そうですねー」
ぽんぽんっと私の頭を圭さんが叩く。
「すぐに子供扱いするんだから。
妹みたいって最初言ってたよね?」
「あー…んな事言ったかもな」
適当な態度で返し私を見る。
「でも今は違うだろ?」
「うん…」
今は妹から彼女に昇格した。
「そういえば一昨日、圭さん屋上で告白された?」
「あー…付き合ってること公表してねーしな」
私からまだ恥ずかしいから付き合っていることは山口さんと藤原さん以外には言わないでほしいって言ってるんだけど。
「誰かさんが隠したいって言うからなー」
「だって…皆光輝と圭さんが似てるって話知ってるのにそれでも圭さんと付き合うっていうのはどう思うのかなって」
「アホ。んな事気にしてんの凪咲ぐらいだろ」
圭さんは立ち上がって冷蔵庫に向かい、炭酸水を出してコップに注ぐ。
「だって…」
「周りからどう思われるかとか心配するくせにいっちょ前にヤキモチ妬くとか忙しい奴だな」
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