ライバル?

第49話

「えー!ついに百瀬さんに告…」


「山口さん、しーっ

ここ会社の人来ることあるから」


ランチの時に、先日の出来事を私と百瀬さんを応援している山口さんに話すと、彼女は声を大にして興奮していた。


「すみません、嬉しくなってしまって」


「嬉しい?」


「だって、矢島さんも百瀬さんの事好きですよね?返事してないだけで。

それってもうすぐ2人はカップルになるって事じゃないですか!」


「か、カップル!?」


改めて言葉にして言われると恥ずかしい。


「お2人が付き合うことになったら是非デート同伴させてください」


「なんで!?」


「可愛い可愛い矢島さんを見たいからですよー」


「えー…」


食事を済ませてお店を出て会社に戻ろうとすると、携帯を見ながらキョロキョロ辺り見ている女の人。


「ねぇ、あの人何処か探してるのかな?」


「聞いてみましょうか?」


私と山口さんは女の人に話しかける事にして、彼女に近づく。


「すみません、大丈夫ですか?

何処か探していますか?」


目が合った女の人は、かなりの美女で一瞬時が止まった気がした。


「声をかけてくださってありがとうございます。

ここのナツシマコーポレーションに行きたいんですがビルが多くて…」


「ナツシマコーポレーションなら、私たちが働いている所ですのでご案内致します」


「ありがとうございます」


笑った顔も美人ー!

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