第39話
~side 百瀬
エレベーターで矢島さん達と別れると、すぐに藤原から「どういうこと!?」とか「何でそうなった!?」とか質問攻め。
「別に…」
「矢島さんみたいな子がタイプなんだ」
「矢島さんみたいな子っつーか、一途に誰かを思い続けてる姿見たらなんつーか…守っ…」
守ってやりたい…って言いかけ咳払いして途中で言うのを止める。
藤原はその瞬間を聞き逃さなかった。ニヤニヤしなぎら俺の方に手を置く。
「守っ何?」
「うぜぇ」
俺は珈琲をいれて席に着く。
「でもさ、矢島さんって元カレさんの事は1度置いといて、あの容姿だし凛とした立ち振る舞いとかでうちの部署だけじゃなくて他の部署とかでも人気だよ」
「あ!?」
マジかよ…。まぁ、でも簡単に落とせるようなタイプでもないし、焦らなくて大丈夫だろう。
カタカタとパソコンと向き合い作業をする。
「……」
途中でキーボードを打つ手を止めて、携帯を開いて【矢島凪咲】にメッセージを送る。
【夜、飯行かない?】
いつもと同じように簡潔な短文で送る。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます