第5話
「いやさ、会社近くの方で刃物を持った男が歩いているから捕まるまで外に出るなって言われてさ」
「捕まるまでずっと待機してたってわけよ。昼ごはん食べれなくて腹減るし、怖いしで大変だったんだよ」
男性2人は私に疲れたよーって言いながら話してくれた。
「お疲れ様です」と言って励ます半面、犯人は誰も傷つけずに捕まったかどうか気になっていた。
ここら辺の管轄は光輝のはずだから。
捜査一課だし、きっと来ていたはず。
「犯人は、捕まったんですか?」
「ん?捕まったって聞いたから俺達もここに来れたんだけど」
「そういや、その犯人を捕まえるときに子供が刺されそうになったのを1人の警察官が庇って刺されたって聞いたけど」
「えっ!?だ、誰ですかそれは!」
警察官が刺されたっていう言葉だけで私の気持ちは更に不安になり、2人に詰め寄る。
「えっ!?矢島ちゃん?」
2人は動揺しながら私の顔を見る。
「凪咲さん!」
詰め寄る私を戻してくれたのは後輩の彼女。
「しっかりしてください!まだ彼氏さんかもわからないじゃないですか!
とりあえず連絡してみましょう」
彼女の言葉に頷いて、レジカウンターにいる店長と目が合う。
店長は頷いて外の方に指を指す。
私は頷いて携帯を取って外に出て、すぐに光輝の携帯に電話をかける。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます