15-4
え…?!
驚く私の元に戻って来た男の手には、消毒綿とイソジンとモンダミン。
「はい、まずイソジンでうがい」
『あの…私まだ…』
「流れだけやってみて。無理なら働かんかったらいいだけやけん」
『はぁ…』
気圧されて、言われた通りにイソジンでうがいしその後にモンダミンでうがいをした。
そして振り向くと、男がベルトを緩めている最中。
何やってんの?!この人。
「うがいはお客さんにつく前ね。基本一対一やから。ついてから、まぁ話したり触らせたりしてうまく雰囲気持ってって。で、はい、これ」
消毒綿を手渡される。
「これで、拭いて」
下着の隙間から、男は下半身を覗かせた。
何…この状況…
でも…
講習なんだから働くならやらなきゃいけないんだからと言い聞かせて、私は彼のそれを握った。
鍵を閉められてしまったし、逆らったら何をされるか分からない恐怖もあった。
丁寧に拭いていたら、大きく固くなってきた。
男はそれに、自分でコンドームを手早くかぶせた。
「で、あとは発射まで口で頑張る」
『え…』
「やってみて」
講習でここまでする必要あるの…?
疑問に思いながらも、私はそれに手を添えて口に含んだ。
幸いにも、消毒アルコールの匂いとゴムの味しかしない。
まだ日が浅い記憶。
悠人くんにしてあげてたみたいに…それだけを考える様にした。
そうしたら、割とあっという間に男はイッてしまった。
講習なのに、仕事なのに、気持ち良さそうな顔をして吐息を漏らす男を、心底気持ち悪いと思った。
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