05-2

私のクラスは真面目な子が多かったのか、知り合った子達はみんな他のクラスの子ばかり。


以前は成績もよかったし委員長をやってたせいか、私を知ってるという子もいて、そういう子には必ず



「え?!高橋さんって真面目やなかったと?!」



という様なことを言われた。



『う~ん、でも実際勉強めんどいやん?笑』


「そうやろ?数学とか絶対将来必要ないけん 笑」


『ないない!』


「それ言うなら、理科とか社会とかもっとやん!笑」



そんな会話をして、授業に出ない自分達を正当化して笑っていた。


将来何の役にも立たない勉強をして必死で高校を目指す同級生たちを、ひそかに馬鹿にしていた。

馬鹿なのは、自分達の方なんだけど…



そうやって、毎日毎日無駄に過ごした。

叔母にも気付かれずに。


この時必死に勉強して高校に行かせてもらえてたら、今頃はもうちょっとましな大人になれてたかな。



だけど正直、この時はただ楽しかった。


久しぶりに、友達が出来た。

友達と笑い合えた。


自分の居場所がある。

それだけでよかった。



仲良くなった子たちのツテで、同じ中学卒の先輩達とも仲良くなることが出来た。


中学を卒業して、高校生になっていたり仕事をしてる子もいたり。

たった1つ2つしか年は変わらないのに、私には彼らがすごく大人に見えて眩しかった。

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