03-7

生理の一件以来、叔母が前ほど私を可愛いと思えなくなったことは私も気付いてた。

そして何かあるごとにどんどん、私を逆に疎ましく思う様になってきてることも。



いろいろありすぎて、成績もどんどん落ちてきていた。

成績が落ち快活さもなくなった私に、叔母は失望していたと思う。



本当は分かってた。


最初のあれから先、なんでも素直にすぐ、叔母に話すようにすればよかっただけ。

素直に甘えて、素直に心を開けばよかっただけ。


だけど、また捨てられるかもしれない、っていう恐怖からなのかな…

ますます、言えなくなってしまった。

黙っているから、余計疑われるのに。



せめて勉強だけでも頑張って、成績優秀な子のままでいたら…

そしたらまだ、可愛がってもらえる余地はあったのかもしれない。


だけど私は、それすら放棄してしまった。



本来は勉強も人付き合いも、全て自分の糧にするためにやっていくもの。


だけどこの頃の私にとっては、人に見てもらうための手段でしかなかった。

褒めてもらえないなら、振り向いてもらえないなら、努力するだけ無駄。



結果、私は陰気な子に戻り、成績もガタ落ち。

先生からの評判は悪くなり、黙りこくった私から、これまでの友達も離れてく。


会話の90%は人の噂だろうっていう様な、狭い田舎町。

近所の人の態度も、当然変わる。

そして叔母は私を、次第に邪険に扱う様になってゆく。



最初は辛かった。


中学生なんて、学校と家庭が世界の全てみたいなもの。

そのどちらにも、居場所がなかった。



伝えることを諦めた、自分が招いたことだけど…

当時は、自分は何も悪くないって思ってた。

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