03. 誰も信じてくれない

03-1

叔母の家に来てからも、私は相も変わらず本を読んでばかりいた。


愛想を振りまかなきゃいけないから、人といるのは疲れる。

本を読んでる時が、一番気楽だった。



もともと本は好きだったし、叔母の家には何故か本がたくさんあって、不自由しなかった。


叔母が本を読んでいる様子はなかったので、結局あれが誰のものだったのかは、分からないまま。

それらは、不要なら捨てたらいいのに、きちんと本棚に整理されていた。


それを私は、叔母の許可を得て読み漁っていた。

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