レンアイ初めてみようか。
第7話
「い、今…っ!!」
「うん?したね。キス」
驚く私に秀ちゃんは何処までも余裕そう。
何だかちょっと悲しい。
「うぅ…。初めてのキスだったのに」
秀ちゃんは気まぐれだったのかな?
落ち込む私に秀ちゃんは目を細めて唇の端を釣り上げた。
「ふーん。初めてだったんだ?」
そう言って私の髪を撫でてくる秀ちゃんに胸が高鳴る。
キスしたからかな?
何だか秀ちゃんを男の人として意識しちゃう。
恥ずかしくなって俯いた私を気にする様子もなく、秀ちゃんは……。
「初めてなら仕方ないなー。責任取らなきゃだし、俺の彼女になっとく?」
今日カラオケいく?みたいな軽いノリでビックリすることをサラッと聞いてきた。
「……え?」
驚いて思わず顔を上げた私。
秀ちゃんはそんなすっとぼけた私の態度に腹がたったのか眉間に皺を寄せた。
「何? 人に求愛をさせておいて応えないの? まさか保留とかにするつもり? そんなの "はい、そうですか" って許すわけないでしょ」
……と、不機嫌なオーラを出しながら言ってくる。
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