第78話

「あっ!パパがお姉ちゃんの事呼んでたよ?」



え?まじで?



「早く行こ?みんな待ってるよ」



呆然としているあたしに永遠はあたしの手を引っ張った。



まだ小さいだけあってあたしを動かす事はできないが、揺れはくる。



その揺れのおかげで遠退いていた意識がこっちにもどった。



『うん、行こっか』



あたしは立ち上がり、永遠の手を引いて歩きだした。



『みんなは昨日いた場所にいるの?』



「うん!そうだよ!ご飯もそこで食べるんだよ」



だろうね。

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