第3話

遊んでそう、軽そう、女好き、クラスの皆は玲哉を見てそう呼ぶ。


しかし、それは外面だけ。


中身はまるで子供。



本当に手強い。


手強すぎる。


いつも一緒に居るあたしが苦戦するくらいだ。



山へ行けば走り回るわ、海へ行けば制服のまま飛び込むわ、学校へ来れば蝉を持って追っ掛けて来るわ、行動が少年のまま。



ファッション雑誌よりも少年漫画。


好きな食べ物はプリン。


お気に入りの毛布が無いと寝られない。


恋愛の“れ”の字も知らないんじゃないの?ってくらい鈍感。



そのくせ、見た目は色気ありまくりの遊んでそうな男に見えるから困る。



行動と視覚のギャップが強すぎて頭が追い付かない。



今だってそう。


伏せた目や仕草がやたらとエロくてドキドキする。


ただ意識してるのはあたしだけ。


あたし、たった1人。

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