第84話
もし、本当にすべてを死なせることができたなら。
あの教室の蠅たちを炎で焼き尽くせば。
肥溜めのような汚物まみれの場所を一掃するならば。
わたしは、救われる。
あの瞬間。ベランダに追い出されて、ドアの鍵をかけられた瞬間。あれを絶望というのだろうか。
僕らはすべてを死なせねばならない。そんな使命があるのかもしれない。
自分の心を死なせてしまった。そして、これから、あいつらの笑顔を死なせねばならない。
もう、あの小さな箱の中の何者かに成り代わることができるなんて、思えないからだ。
千歳は永遠にあいつらの標的として演じ続けなければならないのだ。
次に、舞台の上でかかっていた暗幕が開くとき、千歳の処刑が始まる。
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