第26話

勝手に話された。

なんて、被害者ぶるのはやめよう。

あの人も、所詮はこの小さな箱の中の生物。


しょうがないのだ。

ここにいるみんな、新しい遊びを見つけたくてウズウズしている。


魔女狩りの新たな標的探しをしていたのだろう。


何を隠そう、あの子を魔女狩りの標的にしたのも・・・今は、まるであの子を守る優しい先生の顔になっているけれど、それを信じた自分がいたけど、所詮は・・・


あの先生を、信じるなんて、馬鹿げたことできない。



わたしの居場所がどこにもなくなる。


わたしの正体がわからなくなる。

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