第22話
ここにいるみんな、罪人だよ。
人の死を、晴れやかな気持ちで送り出せる、そんな人間は、救いがない。
ああ、でも、そうなのか。
自分は精巧にできた人の形をした機械なのだ。
千歳は、思い返した。
千歳は、自分の心が少しずつ朽ちていくのを感じた。
ただ、淡々と。
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