第55話

「ああ、あの、君は何という名前だったかな?」



低い声がレイリードに届く。




「レイリードと申します」




「レイリード君か。イヴァンナを連れてきてくれた手前悪いんだが、少し席をはずしてもらえないだろうか。それから・・・」





蓮京太郎の視線がイヴの首や手首を気にしている。





視線の先には、鉄の鎖の付いた手錠と首輪がある。



イヴのつながれた先には、レイリードの手に持たれた鎖があり。




その視線に気付いたレイリードは言う。




「この鎖は規則ですのではずすことはできないのですが」




「そうか。規則ならしょうがないが・・・少し、席をはずしてもらおうか」




「・・・はい」




レイリードは鎖を長いものにかえて部屋の外に出た。




鎖だけがイヴへとつながっている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る