第44話

「彼?彼は大丈夫。ぼくが会いたい時に会いたい人に出会うのに、例え彼氏でも口をはさめることはできないでしょ。っていうよりも、彼はここで監守として働いてるから・・・」





「え・・・?」






イヴは、手紙でシャイニーの彼が警察関係の仕事をしていると聞いてはいたが、まさかこの政治犯矯正の部署で働いているとは思わなかったのだ。







「彼最近、初めて政治犯矯正の担当についたらしいんだけど、どうもうまくいってないみたいで・・・だけど、誰よりも政治犯に近い立場にいるんだし。彼、根は優しい人だから、イヴちゃんのことも理解してくれるよ。きっと」






イヴの脳裏にあの厳しい尋問をする男。レイリードの姿がよぎっていった。





「ねぇニィ。彼の名前、聞いてないけど教えてよ」




眉をひそめるイヴに、シャイニーは一呼吸おいて言う。







「レイリードって言うんだよ。イヴちゃん」






その瞬間、イヴの脳裏に今までレイリードと出会ってからの出来事が走馬灯のようによぎっていった。





「その人・・・ニィの彼、わたしの担当の監守・・・」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る