第26話

『政治犯、蓮・ルシフェル・イヴァンナ囚についての調査報告書』

『金銭的には裕福で、幼少期から国立教育機関初等科中学年まで首都圏の庭付き一戸建てに住んでいた』

『彼女は幼少期に頻繁に児童心療内科にかかっていた』

『B82・W58・H85、身長167、体重51』

『当局に収容されるまで私立医科大学に在学していた』

『父親は東照機国出身の医学者』

『東照機国と我が国とのバイリンガル』

『好物はチョコレートパフェとあんみつとジンジャー』

『好きなアーティストは歌姫スーリアと男性ダンス&ボーカルグループ天駆天魁。好きなテレビ番組は歌番組でロックオン』



・・・だから?

だから何だって言うんだよ・・・



そんなことを知ってどうしろって言うんだ。



レイリードはファイルに綴じられた活字文章をクシャクシャに丸めてゴミ箱に投げ込みたい気持ちを封じ込めた。


「上官。自分は、罪を犯した人間に同情や親近感や哀れみなんて必要ないと思ってます」



「それなら安心だ。

仕事に私情を持ち込むのはご法度だからね」

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