第13話

「弥生の餃子は美味い。最高!」



風呂から上がった彼は、餃子を美味しそうに頬張り、ビールを流し込んだ。



「弥生、ありがとう。俺、幸せだよ」



彼は私の後ろに回り込み、私を抱き寄せ、頬擦りをしてきた。



「弥生、今日、泊まっていくよね?」



「うん、2連休だから泊まる」



「じゃあ、明日、指輪見に行こっかぁ?」



「まだ早いんじゃない?」



「見るだけでも楽しいじゃん。新婚旅行のパンフも貰いに行こうよ――どこにする?」



「満とゆっくりできるなら、どこでもいい」



彼の目は、だんだんトロンとしてきて、私の耳たぶを噛み始めた。



「弥生、俺、もう我慢できない」



彼は甘えた声で、私の口の中に舌を入れ、胸を揉んだ。



次第に息が荒くなり、スカートの中に手を入れ、下着を剥ぎ取ると、容赦無く私の中に入ってきた。



腰を上下に振り上げ、時々、深く強く身体を押し付ける。



微かな喘ぎ声と、吐息が激しくなり、彼が眉を顰めながら囁いた。



「――中出していい?」



「ダメ」



「えぇー、結婚するのにダメなの?」



彼の甘えた声に、許しそうになるが、微妙な日だったので拒否した。



「今日はダメです」



「あっ、、、弥生、ごめん」



そんなやり取りに、私は幸せを感じていた。

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