第9話

あの日の一歩から、



私は〝チロルの家″のファンになった。



喫茶店なんて、手早く簡単に、業務用をチンして出すだけだと、私は思っていた。



でも"チロルの家"は、ひと手間加えてあって、

どれも美味しかった。



マスターを毛嫌いし、チロルを避けてい私は、いつしか常連客にまでなり、チロルに行くために仕事を頑張った。

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