第168話

そして、

場面は戻り、アイジとみるくの様子はというと…



アイジは静かに宙に手をかざした。

すると、そのかざした手に、何処からともなく鳥が舞い降りてきて、まるで慣れているようにとまった。



「サイコメトリーを僕は持っているんだ。所謂、超能力ってやつ。僕は、あらゆる場所や物、生き物に宿っている意識を感じ取り、その意識とコンタクトが取れるんだ。普通なら意志疎通が適わないものとも、僕は心を通わすことができるのさ。」



アイジは手にとまった鳥の頭をもう一方の手で優しく撫でた。



「僕は、兄と同じ、サイキックダイバーなんだ。潜在意識にアクセスすることができる。だから、ヒトの夢にお邪魔することもできるんだよ。」



みるくはアイジの言っていることが解らなかったが、アイジの手で、気持ち良さそうに頭を撫でられる鳥を見て、

アイジが優しい人間に見えた。




「チッチッチッ、鳥さん、みるくの所にもおいで。」

と、鳥に向かって手を差し出したみるくだったが、鳥はぬっと出されたその手に驚き、アイジの手から飛び立ってしまった。



ショックな顔をするみるくに、アイジは言った。

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