第163話

「お茶を用意してくれ。」


「畏まりました。」



どうやらアイジの執事のような役目の人物らしい。彼は喚ばれた手前、後ろに向き直り、また家の中へと姿を消した。




みるくの向かいに座るアイジは、威張るように足を組み、みるくに何かを期待するように見つめた。

「僕はこの家で一人で暮らしているんだ。昼間はそれでも使用人達が何人かいるけど、夜はこの広い家の中で一人で眠るよ。」




みるくは少しの間黙っていたが、おもむろに口を開き、アイジに逆に問い返した。




「寂しいの?」




アイジは静かに答える。



「寂しいよ。」

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