第162話
手を引かれてたどり着いたのは、とても綺麗なオープンテラスだった。
整えられた庭に様々な植物が咲き乱れている。
風に乗って、花の優しい香りが辺りを包んでいた。
テラスには、テーブルが用意されていて、アイジはみるくをそこに座らせた。
みるくはもう、ジローの居る所に帰らせてくれなんて言えなくなっていた。この、整えられた箱庭の一部分になってしまったかのように、アイジの世界から逃げ出すタイミングを失ってしまった。
それにしても、
どうしてこの家は閉鎖的で恐ろしく静まり返っているのだろう。
車の往来する音も、他の人間達の話し声も聞こえてこない。
アイジはテーブルに予め置かれていたハンドベルを洒落たかんじに鳴らした。
「御用ですか?アイジさま。」
何処からかスーツ姿の男性が現れた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます