第161話

アイジはため息を吐きながら眼鏡をかけ直した。


「知ってるよ。今のところはジローくんに譲っておくとしよう。どうせ、最後には君は僕の彼女になるんだから。」








アイジは手の鎖も足枷も外したみるくの首に、鎖の付いたチョーカーを装着させた。


チョーカーの鎖の先はアイジの手あった。

さながら、チョーカーが首輪のような役目をし、ご主人様と飼い犬のような構図になってしまった。



「僕のだもん…」

アイジはキョドるみるくに満足そうに、独り言を言った。




それから、みるくはアイジに手を引かれて部屋を出た。

長くて広い廊下。

高級そうなアンティークの絨毯が敷かれている。


「広い家…」

みるくは思わず声を漏らした。

アイジの手に引かれて降りる階段は、ジローの家の階段よりずっと広くて大きい造りだった。段違いに広い。

そして、寂しいくらい物が置いて無くて、調っていて、ただ空間の広さを強調したような家。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る