第149話

ヤンキーは声を張り上げて、

「あ、あなた様は!!」と、驚いた顔をした。

その視線の先には、眼鏡をかけたクラシカルな黒い服装の細身の少年がいた。



「あなた様は!その若さでありながらここら一帯を牛耳っている最強の親分、蔵田藍司さん!」



ヤンキーは説明するような口調で言った。



そう説明された少年、蔵田藍司は、

両手を腰に宛てて、威張るようにして言った。



「お前達!公共の面前でよくも恥をさらしてくれたな。お嬢さんが困っているだろう!?」



ヤンキー達は地面に平伏した。

「すいやせんでした。」


それを満足したのか、蔵田藍司は


「解ればよろしい。」



と、みるくに目配せした。

「お嬢さん、済みませんでした。こいつらは僕の子分なんですが、しょーがないやつらで。ご迷惑をおかけしました。」




するとみるくはあまりに事態がクルクルと急に変わったので、よく解らず、首をかしげ、

「あの、今、待っている人が来たから、遊ぶのは今度ね。」

と、

蔵田藍司の後ろを指差した。




「…大根役者。何やってんのお前ら。」

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