第142話

「うん。」

ナツキは即答。



みるくはジローが困った顔をしているので、

「ジローくん…みるく、この恰好じゃダメかなぁ?」



楽しそうなナツキは、次に洗面台の櫛でみるくの髪の毛を解かしている。



ジローはうーん…と唸って、

「ま、着てく服他にないし、いいんじゃない?」



それにしても、こんな服、いったい何処に売ってたんだ?

ジローは困った顔で首を傾げた。





そうしてみるくは、

スタイリスト・ナツキの手によって、こてこてのロリータ少女へと変身したのだった。



解かした髪には白いヘッドドレスを付けて、

白い編み上げの靴に、白いフリフリのワンピースドレス。



「まるでお姫様みたい!なんて可愛いの!」

思わずナツキが叫んだ。


そしてそれを見た親父もみるくに抱き付いて、

「王子様はわしだー!」

と、

「おめぇはおじい様だろが。」

すかさずジローが親父をみるくから剥がし取った。




「あら、その服わざわざ買ったの?」

ナンちゃんは、学用品を揃えるためのお金が入った袋を持ってきて、みるくを見るなり言った。



「あたしに言ってくれたら造ったのに。」

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