第101話

そうして、ナツキは心配を残しながらも、みるくに背を向け去って行った。



「ふー、やーっと面倒なのが行ってくれた。」



「え、タケルくん何か言った?」



「いや、何も。」



タケルはそう言いながら何食わぬ顔でみるくの肩に手をまわした。



「これからどうする?もうジローなんか知らんわ。どっか楽しい所でも行こうか。」



「や、ヤだ!

みるくはジローくんを待つんだもん。」



みるくは勘で危険を察知し、タケルの腕を振りほどいた。



しばらく沈黙が流れる。


ウブなコなのかな?と思ったタケルは、



「どこでジローを待つ?暇つぶしにコンビニの中に入って雑誌でも見てようよ。」



と、みるくを引っ張りコンビニの中に入った。



キョロキョロするみるくに、ガラス張りの向こうを指差して、



「ほら、ジローがここに来たらすぐ判るよ。」



「…うん。」


みるくはタケルの隣りで外を見続けた。



タケルは適当な雑誌を手に取り読み始めた。


みるくは何を見ているんだろうと思い、雑誌を覗き込んだ。



すると、そこには、

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