第87話
ナツキは
みるくを強く抱きしめた。
「うちがいるから!そんな苦しそうな顔するんじゃないよ。ジローくんってのはあんたの彼氏?」
「彼氏?」
「恋人なの?」
「彼氏…恋人…まだなれてないよ。」
「じゃあさ、大事な人の名前が、ジローっていうんだね?」
「うん。そう。」
「[ジロー]ねぇ。うちもジローって名前のやつ知ってるけど、あれは、ボケだよ。牛ボケ。色気のある話が成り立つ男じゃないからね。色んな意味でガキんちょだから。同一人物ってことは有り得ないわな。」
「ジローくん?」
「いんや、違うと思うよ。うちの知ってるジローは、あんたみたいな巨乳の可愛い娘になんか話し掛けることすらできないね。女に免疫ないもん。確実に別人。」
みるくは言い切るナツキに首を傾げてみせた。
「え?マジで別人だと思うよ?ってかさ、何であんたがあんな所で働かされようとしてたのかも気になるんだけど、よかったら教えてよ。」
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