③Pack・愛の告白

第81話

みるくはナツキにブラジャーの付け方を教えてもらった。



「ちゃんと、カップの中に手を入れて直すんだよ。」


ナツキは、ぎこちなくブラジャーを着けたみるくの胸に手を入れて、カップの中に収めて整えた。


「ありがとう。」


「練習して自分でやれるようになりな。」







結局、ナツキはみるくの下着のみならず、服まで買って揃えた。




「あー、楽しい!」




ナツキの手には幾つもの買い物袋があった。



ナツキはみるくを連れて駅ビルの服屋を夢中で歩き回り、みるくで着せ替えごっこをして楽しんだのだ。


いつの間にかみるく自身も楽しくなり、

調子に乗って軍資金十万をほとんど使ってしまった。




お腹が空いた二人は、地下の食品売り場でオニギリを買って、ベンチに座って食べていた。



「あんた、家は何処なの?」



ナツキがオニギリを口いっぱいに頬張りながら聞いた。



「家?家は…牧場だよ。」



「へぇ、牧場やってる家なんだ。そうすると山の方だよね。一人で帰れる?」



みるくは口をつぐんだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る