第78話

初めて乗る電車の窓から見る景色は、

見晴らしの丘から見た馴染んだ街の姿をあっという間に遠い景色にしていった。

電車のスピードがあんまり速くて、もう、あの街が見えない。


不安ばかり募る。




「また、泣いてる?」



隣りでナツキが見ていた。



「どこに行くのかなぁ。」




「大丈夫だよ。」



今度はナツキがみるくの背中を撫でた。




電車に乗って十五分。

二人は、周りに高層ビルが立ち並ぶ賑やかな駅で電車を降りた。


みるくはまたナツキに手を引かれて、駅ビルの流行りのランジェリーショップへ入っていった。



すると、ナツキの目付きが変わった。

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