第77話
そうしてデパートを後にした二人は、街中を駅へと歩いた。
ナツキは俯きかげんで、さっきまでの威勢の良さが嘘のように静まり返っていた。
「ごめんね。」
みるくが言った。
「いいよ。暇だし。とことん付き合ってあげる。」
ナツキはそう言って笑いかけたが、やがてその瞳に涙が浮かんできた。
「ごめんね。」
また、みるくが言った。ナツキは少し考えて、
「ううん。おっぱいの大きさの違いは、こればっかりはどうしようもないことだから。」
と、ナツキは涙を拭いた。
「ホントは、Aカップなんだよ。昔、ある男子に、貧乳だってバカにされて、それから何か、トラウマになっちゃったみたい。気にしないでよ。うちは全然平気だから。」
と、無理矢理笑ってピースマークを出した。
みるくはそんなナツキの背中をそっと撫でながら困ったような顔をした。
いったいどんな慰め方をしたらいいんだろう?
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