第76話

「へぇ。Bカップって、Hカップとどう違うの?」



ナツキはみるくの無邪気なその言葉に、多大なるショックを受けた。


ナツキは座り込み、俯きながら床にのを書きはじめた。



人差し指をクルクルさせながら、

虚ろな瞳でナツキは言った。



「大きさが違うんだよ…大きさがね…」


みるくはイケないことを言ってしまったと思った。

「ご、ごめんね。何か、傷つけちゃったみたいで、ごめん。」



「いいんだよ謝らなくても。本当のことなんだから。」



「でも…」



ナツキはそうとうダメージがあったらしい。


すると、デパートの店員が、

「Bカップのブラジャーでしたら沢山在庫がございますよ。」

と、トドメを刺したのだ。



ナツキは膝に顔を埋めた。

「いいです。今日はうちの下着買いに来たわけじゃないんで。」




みるくはナツキの丸まった背中を撫でた。



すると、ナツキは力無く笑いかけてきて、

「電車乗って隣り町の駅ビル行こう。ファッション雑誌に載ってたランジェリーショップがあるんだ。そこならアメリカサイズだし、きっとあんたが着れるブラジャーがあるよ。」

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