第66話

なんだかジロー君に似てるなぁ…



みるくは泣きながらそんなことを考えた。



「ても、あんたこれで良かったの?働けなくなっちゃったじゃん。お金稼がなきゃならないんじゃないの?」




みるくはハッとしたが、どうしたらいいのか判らず押し黙った。



女の子は少し困ったように言った。


「うん…まぁいいけどさ。うち、今、ごみ出しの途中なんだ。ちょっとここで待ってなよ。すぐ戻ってくるから。」



女の子はそう言って男を殴ったパンパンのごみ袋を手にみるくに背を向けて歩きだした。


だが、すぐに何か思い立ったらしく、みるくに向き直り、

「うちの名前、ナツキっていうんだけど、あんたの名前は?」



「みるくだよ。」



みるくは笑顔で言った。

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