第64話
「大丈夫!?怪我はない?」
そう言った助けてくれた人は、
ジャージ姿の紅い色の長い髪の毛をした女の子だった。
みるくは心の中でため息を吐いて、
その言葉に小さく頷いた。
すると、男が反論した。
「ちょっと待ってくれよ。その娘はうちの店に新しく入ったコなんだよ。」
「え?」
紅い髪の女の子は、みるくの姿を上から下にジーっと見て、
「このコ、どう見たって十代じゃん。制服着てるし。須田さん、あんたの所じゃ未成年は働かせられないんじゃないの?警察に言ったろか?」
女の子に須田と言われた男は、
「そのコは払わなきゃならない金があるんだよ。警察なんぞに言ったってそのコも困るんだぞ!」
「このコの金のことなんて知らないよ。でもさ、今女の子に抱き付いてたあんたは明らかに痴漢だよね。
あの店、ただでさえ脱法してんじゃないかって目をつけられてんのに、店長が痴漢したとあっちゃ、営業停止は必至じゃない?」
どうやら、親しい口調から、二人は知り合いらしいことがわかる。
男は口の達者な女の子に何も言い返せなくなった。
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