第47話
親父は、請求書を見てうーむと唸って、
「この金はいったい何の金で?」
「そちらのみるくさんが使用された輪廻の瑞玉の値段でございます。」
「輪廻の瑞玉…」
考え込む親父に、ジローが口を挟んだ。
「親父、こいつの言うこと信じられねぇし、相手にすることねぇよ。」
親父はますます深く考え込んだ。
そして、ふと顔をあげると、
「で?輪廻の瑞玉って何なの?」
と、あっけらかんとして聞いてきた。
周囲の四人はずっこけた。
そうだった。親父はナンちゃんから大まかな話を聞いているだけで、輪廻の瑞玉だの昨日の坊主のことは知らなかったのだ。
坊主はこれこれしかじかを説明した。
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