第43話
すると、ジローの顔はたちまち赤くなり。
「違うわ!この変態オカマ!お前こそ、飲もうとするなんて脳味噌どうかしてっぞ!」
「な!変態オカマですって!?あたしはねぇ、誰も飲まないと思ったから飲んであげようとしただけよ。それを変態オカマだなんて。オカマは、まぁいいとしても、変態って何よ!?変態じゃないわよ。」
「どこがだよ。筋肉もりもりでオネェ言葉なんて、ミスマッチにも程があるわ。この変態!ド変態!」
「きぃっ。なんて憎らしいガキなの!こんなに大きくなるまで育ててやった恩も忘れて!」
そんなふうに、ジローとナンちゃんの怒鳴り合いが続く中、静かに乱入してくる者がいた。
「いやぁ、この牛乳は格別な味ですねぇ。」
いやらしい声でそう言い放ったのは、
昨日、水晶玉を使ったとかで訳のわからない法外な額を請求してきた細い目をしたあの坊主だった。
坊主の手には、いつの間にかみるくの乳の入った瓶が握られていた。
「あ!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます