第41話

二人がジローの部屋にたどり着くと、そこには辛そうなみるくが布団の上に横たわっていた。


ナンちゃんは驚いて駆け寄った。


「みるく、どうしたのよ。」



「お乳が…痛いよぅ…」


みるくは胸を庇うように倒れていた。


ナンちゃんがみるくの胸を触った。

「大変!熱があるじゃないの。」



ジローはオロオロしながら、聞いた。


「どうすりゃいいんだよ。」



ナンちゃんは少しの間考え込むと、次にみるくの体を抱え込んで部屋を後にした。



ナンちゃんは何を思ったか乳牛の小屋に行き、乳搾り機をみるくの前に出した。


「まさか…」

ジローが息を飲んだ。


「ちょっと手荒だけど、腫れて熱を持っちゃってるから早く出さなきゃね。」


ナンちゃんはそう言うと、みるくのパンパンに腫れたむき出しの乳房に乳搾り機を付けた。

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