第33話

その日も彼に会い、アニメを一緒に見て笑い合い、まるで家族のような安らぎの時間を過ごした。




「沙也加さん、か、帰る」



時計を見れば、時刻は17時30分。



その日彼は、いつもより早く玄関に立ち、



少し寂しさを感じながらも、笑顔で彼を見送った。




「気をつけて帰ってね」




すると彼は、おどおどしながら小さな声で言った。




「そ、外……少しだけ、一緒に歩きたい……少しだけ送って」




こないだまで、『外は寒いから、お見送りは、玄関まででいいよ』って言っていたのに、


やっぱり、暗い外が怖いのだと思い、可愛らしく思えた。

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