小さな幸せ
第24話
久々に仕事に復帰すると、『はなまる』には、新しいアルバイトが採用されていた。
25歳の男子。
坂本君は、少し前に、『茶々丸農園』に入社したのだが、『はなまる』が人手不足になり、こっちで働くことになった。
しかし坂本君は、抗がん剤治療を受けていて、体調に波があり、遅刻、早退、欠勤が多かった。
それで私は、坂本君の代わりに、シフトを交換したり、残業をしたり、休日を出勤にしたり、忙しく働いた。
職場では気が張っているせいか、なんともないが、
家に着くと、疲れがどっと襲い、ご飯も食べずに寝てしまう。
そんな状態の中、侑くんから初めてメッセージが届いた。
✉「はなししたい遊びいていいですか?」
彼とは、お店で顔を合わせる事はあったけど、忙しくて、一言も話せないまま月日が過ぎていた。
それでメッセージをくれたと思うのだが、
私は、疲れていて、
✉「また今度」
と、短い文面だけを送り、それから連絡をしていなかった。
休みの日は、洗濯や掃除をするだけで疲れて寝てしまう。
それで、後回しにしてしまっていた。
そんな日々が2ヶ月経った頃、産休で休んでいた、佐々木主任が復帰し、
そのおかげで、私は通常の勤務に戻る事ができた。
私は、ずっとほったらかしにしてしまった侑くんに、会いたいと思った。
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