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そして、
「何これー、まじヤバイんですけどー」
「別人じゃん!」
「つーか、元の顔ちょーブスじゃん!今もブスはブスだけど」
「ちょーうけるー」
「ねぇー、みんなもこれ見てよー」
勝手に見せつけられた携帯電話の画面に映るのは、知らない小学生くらいの女の子。
名前も知らない。でも、どこか見覚えのある子。
「おはよーご…」
マナが出勤してきたのを見た彼女が、ニヤリと笑ったのを私は見逃さなかった。
嫌な予感。
「マナー、これ見てー」
「これってさぁ、あんたでしょ?」
「な、んで、」
「知り合いにさぁ、マナのこと知ってる子がいてー、アルバム見せてもらったのぉ」
「すごいね?こーんなに変わるもんなんだぁ?整形って」
「そこまでして男にもてたいのぉ?」
「仕方ないよぉー、あたしだってこの顔だったら整形してるもん。生きてけなーい」
「やめて!消して!!」
「汚い手で触んな!」
「ふざけんな!」
マナは例の写真が写る携帯電話を床に思いっきり投げつけ、そのまま外へ飛び出していった。
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