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彼女たちとは別に、同じ部活というだけで一緒になったペアがあった。



それが谷本莉央たちだった。




どう見ても気が合いそうにない2人は、やっぱり分裂した。



莉央と別れた子は、すぐに同じ系統の地味なグループに入った。



そして、莉央は、クラスの目立つタイプのグループではなく、中1のときにクラスが同じだった紫乃の元へ来た。




きっと目立つグループにいけば上に立てなくなるから。



上位グループの中でも自然とマウティングはつけられているのだ。




莉央が紫乃のところにくるということは、彼女とも一緒なる。



3人グループ。


2で割って余るグループはこういうところでは適さない。波乱のもとだ。




そして案の定、彼女と紫乃でなんとかやっていた2人に莉央が入ったことで亀裂が入る。



2組みになる場面で余るのは必ず彼女。


それに対して彼女は「大丈夫」と笑って返していた。




しかし、そのうち2組になる場面じゃなくても彼女がのけ者にされることが増えてきた。



それは、2人が仲良しだからというわけじゃない。



よく2人でいるくせに、学校以外でも2人で遊んでるくせに、彼女と2人の時に莉央はよく紫乃の悪口を言っていた。


紫乃は彼女には言っていなかったけど、たぶん他のクラスの仲良い友達には言っていたと思う。



仲よさそうにみえて、仲よくない2人。



そんな2人を口には出さないけど彼女は内心冷めた目でみていた。

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