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できたチャーハンを食べつつ、パソコンを立ち上げる。
ネットを開けば、ニュースに上がるのは大半がイジメ関連のもの。
なんとなく、その一つを開いてみる。
「イジメを苦に自殺ね………ばかみたい」
画面を見ながら、そうポツリと呟いた。
バカみたい。
この記事も、この記事以外の世間で騒がれてるイジメのニュース全部がバカみたいだと思った。
だって、イジメなんてどこでもあるのに、何かあった時だけ注目されるのだから。
自殺したあとに騒がれたって、もう遅いのに。
死んでしまったら、騒がれたって、誰がどうなったって、本人にはもう何も関係ないんだから。
こういうニュースを見て、何も知らない人が、あーすればよかったのにとか言うけれど、そんな強さがあったら自殺なんてしてないし、まずイジメられてもいないだろう。
でも、自殺ってある意味強さだと思う。
だって自殺すらできずに苦しんでる人なんていっぱいいるのだから。
それで騒がれるなんて、なんかずるい気すらしてくる。
ホント、イジメなんてどこでもあるのに。
教師とかもイジメで問題になってるニュース見て、「うちじゃなくてよかった」とか思ってるのかな?
‘うち’でだって起こってるのにさ。
だって、ようは自殺するかしないかの違いでしょ?
自殺したらやっとイジメが問題になる。
被害者はもういないのに。
だけど、自殺しないとイジメさえなかったことにされる。
被害者はそこにいるのに。生きているのに。
なにか起こってから騒いで、誰が救われるの?
だから、こんなニュース見たってバカみたいだと思うんだ。
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