イジメの記事を消し、カタカタとキーボードで文字を打ち込む。



《イジメ 被害者》




それだけでヒットするいくつものいじめ被害者の掲示板。




その中から一つをクリックする。




黒字に白い文字がいくつも浮かぶ。



そのサイトの管理人の名は《Alice》





掲示板を見ながら、思い出したように傍らに置いてあったチャーハンを口に入れれば、表面の方は冷めてきていた。




「熱が冷めないうちに――」




カタカタとキーボードを叩く。



黒い背景にくっきりと浮かぶ白い文字。













《さぁ、パーティーが始まるよ―― 》


《Alice》













それが、始まりの合図――

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る