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そうして過ごしていると、聞き覚えのある重低音が耳に入った。
みんなの視線も一気にその音の方へ向く。
総長様のお帰りだ。
総長様たちは月に1回くらい他の仲間のチームとミーティングしていて、今日はそれでいないのだと教えてもらった。
「総長、お疲れ様っす」
総長様が車から降りた瞬間、あちこちから挨拶する声がする。
いつもとは違う場所に立つと、その凄さを改めて感じさせる。
それと同時に、いつもはあそこにいるのかと思ったら、変な感じがした。
みんなを引き付けるオーラ。それが桐谷耀にはある。
そして、挨拶を返すことなくスタスタと歩いていっているけれど、ちゃんとまわりを見ている。
だって、ほら、いつもはいるはずもない私に気づいたのだから。
私を瞳に捉えた総長様は、いつもと同じ無表情だけど、ほんの少しだけ、笑った、気がした。
気のせいかもしれないと思うくらいの、わずかな変化。
それでも、私はその瞳から目を反らすことができなかった。
「あ、南里ちゃんっ!今日はこっちにいたんだね!」
そう言う雅人の声で、やっと視線を移すことができた。
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