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「でも、まぁもう綺麗になってるから気が向いたら使ってもいいぞ」


「え……」



あれ、片つけてくれたってこと?



なんで?そんなことまでやる必要ないのに。


そんなこと頼んでないのに。



でも、


「……ありがとう」


やってくれたなら、お礼はちゃんとしておこう。



「ふっ、どーいたしまして。ま、掃除したのは俺じゃねぇけどな」


「は?」



……言って損した。




ニッと笑う戸塚洸大に、呆れてスタスタと階段を上る。



そして、そのまま教室に入ると、当たり前のように私の後ろをついてくる戸塚洸大。



おかげで一緒に教室に入ることになり、いつも以上に視線が集まる。



ますます嫌悪の視線が強くなった気がする。




まぁ、別にどうでもいいけど。



あくびが出そうなくらい興味がない。


と思ったら、戸塚洸大が隣で盛大なあくびをした。



彼もきっと興味がないのだろう。



というか、注目されることに慣れてるから今更特に気にならないのかもしれない。



戸塚洸大をちらっと見て、私はさっさと自分の席に着いた。


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